【要約・感想】コンサル一年目が学ぶこと 社会人1~2年目に実践して感じたこと(コンサルタントの思考編)

社会人として高い成果を出すための考え方を知りたい

将来キャリアアップするうえで、大切な考え方を知りたい

どうすれば、社会人1年目から活躍できるのだろう?

こういった疑問に答えていきます。

今回は、『コンサル1年目が学ぶこと』(大石哲之)の要約と感想について書いていきます。

大石さんはこの本の冒頭で、こんなメッセージをしています。

本書はコンサルティング会社に勤める人のためだけの本ではありません。職業・業界を問わず、15年後にも役立つ普遍的なスキルを、社会人一年目で学んだときの基礎的なレベルから理解するための本です。

-Amazonより抜粋-

その中で今回は仕事をする上で重要な「物事の考え方」についてご紹介していきます。

大石さんのプロフィールはこちらです。

大石哲之(おおいしてつゆき)

1975年東京生まれ。慶應義塾大学卒業後、アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)、株式会社ティンバーラインパートナーズ代表取締役(現職)、株式会社タグポート監査役(現職)、一般社団法人日本デジタルマネー協会理事。

-Amazon著者情報より抜粋-

また、こちらの記事では『コンサル一年目が学ぶこと』の中の「コンサル流 話す技術」の要約をまとめています。仕事でのコミュニケーション能力を高めていきたいという方は、こちらを是非ご覧ください。

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簡単に私の自己紹介もさせていただきます。

  • 新卒未経験から半年で採用媒体を運用し、PVランキングを1000位から44位(約30000万社中)に引き上げる
  • 第二新卒で未経験の営業に転職し、個人目標を7か月連続で達成
  • ブログとWEBライターとしても活動中。WEBライティングは初月から収益化に成功している。

この記事でわかること

  • コンサルタントが実際に使っている思考法
  • 行動する前に「考えること」のメリットと効果
  • 思考を整理するための具体的な方法3選

それでは見ていきましょう。

目次

「考え方を考える」という考え方

行動よりアプローチを考えるのが先

仕事において、「考え方を考える」とは、段取りやアプローチの方法を考えるという意味です。

行動より先に段取りを考えるのが重要なのは、結果的に手あたり次第行動するよりも成果に結びつくのが早いからです。

仕事の過程でミスをしても、どの箇所で躓いたのかが分かりやすくなるのでミスの防止や改善につながります。

逆に、「なんとなくいいと思ったから」とか「直感で良いと思った」というアイデアでも、相手が納得してもらえるわけではありません。

まずは成果を出すための具体的な段取りを考えてから行動に移していくことが大切です。

しかし、なかなかイメージが難しいという方もいるかと思いますので、より具体的なイメージを持ってもらうために、2つの具体例を使ってお話していきたいと思います。

採用でのアプローチ方法

まずは、採用におけるアプローチについてお話していきます。

私が採用していた求人媒体の作成におけるステップを分解すると、次のようになります。

①ペルソナ設計

②自社分析、他社分析

③キャンディディライトジャーニーマップの作成

④求人原稿の作成・修正

これが大まかな流れになりますが、より具体的に分析するとなると、かなり多くなるのでここでは割愛します。

あくまで大切なのは、採用の段階で自社においてどのフェーズで課題があるのかを明確にすることでした。

私の場合は、新規で求人媒体を動かしていたので、主な課題は企業の認知を上げることです。
そのためペルソナ設計や自社・他社の分析に力を入れていました。

もし求人媒体の運用でなかなか成果が出ないという方は、今回の例のように要素分解していくことで、課題を特定することができます。

営業でのアプローチ方法

2つ目は、営業におけるアプローチについて見ていきます。

営業という仕事を大まかに分解すると次のようになります。

①マーケット選定

②新規顧客開拓

③アポ取り

④商談(プレゼンテーション)

⑤契約

⑥顧客フォロー

そしてこの中で最も重要なのは、「マーケット選定」「商談(プレゼンテーション)」「顧客フォロー」です。

営業で成績がなかなか出ないと悩んでいる方は、このように要素分解をして、自身が躓いていると感じている課題を見つけていき改善してくことが大切です。

それでも具体的にどのように取り組んだらいいかわからない、という方は、

仮に1件の契約をもらうときに、どれだけ商談をしているかや、商談をするためにどれぐらいの電話やメールなどをしているか分析してみましょう。定量的な数値を出すと必然的にやるべきことが見えてきます。

ロジックツリーを使いこなす(分析思考)

ロジックツリーとは、様々な問題解決や分析をするときに使われるフレームワークの一つです。


この思考が使えるようになると、物事を構造化したうえで、比較検討をして最も効果的な方法を打ち出すことができます。
コンサルタントが瞬時に問題の解決策を出せるのは、この力が身について習慣化されているためです。

しかし、いきなりロジックツリーを使いこなすのはとても難しいです。そこで多くの有名なコンサルタントがおススメしているのは、ロジックツリーを紙に書きだすことです。これを何度も繰り返していくのが、習得の近道にほかなりません。

まずは物事を分析するという癖を身に着けていき、そのうえで上司やメンターにフィードバックをもらいながら修正していきましょう。

雲雨傘という思考の型

コンサルタントが使う基本的なフレームワークの2つ目は、「雲雨傘」というものです。
この思考法は、主に報連相や提案で効力を発揮します。

具定例を使って説明しましょう。

ほとんどの人は傘を準備するとき、天気予報や雲の様子を見ると思います。このとき人の思考は「曇ってきたから雨が降るかもしれない。傘の準備をしよう」という流れになっています。

これを抽象的にすると次のようになります。

  • 曇ってきた→事実
  • 雨が降るかもしれない→解釈
  • 傘の準備をしよう→アクション

①事実②解釈③アクションの順番で思考を整理すると、自分だけでなく相手側としてもわかりやすいです。
これもロジックツリー同様に、紙に書きだしていくことで習得できるようになります。

また、この思考法は日々の行動チェックリストにも使えますので、ぜひ使ってみるのをおすすめします。

仮説思考

コンサルタントにおける最重要スキルが「仮説思考」です。
仮説思考とは、あらかじめ答えを出したうえで、その答えが正解であることを証明するために情報を集めていくという思考法です。

一般的な思考との違いを、具体例を使って説明していきます。


例えば、自分が就職先を探すときをイメージしてみてください。
多くの場合、いろいろな企業を見ないと決められないと感じて、会社説明会に行ったり就職サイトを見たりします。しかし何度も迷い、気が付けば迷走してしまったという経験があるのではないでしょうか。

仮説思考は、これと全く異なるアプローチをします。
私の例になりますが、自己分析をしたときに文章を書いたり、人に情報発信したいと考えていることがわかってきました。そこで、ブログやメディアでの発信をする仕事が向いているのはないか?と仮説を立てます。
こうすると、必然的に集める情報はWEBライティングやブログ関係の内容になってきます。それに対して、自分のやりたいこととあっているか検証をしていきます。

これが仮説思考の流れです。

つまり、情報を集めるから答えが出るのではなく、「答えがあるから情報が集められる」のです。これによって情報を集めるスピードと実行力を格段に上げることができます。

まとめ

ここまで、コンサルタントが実践している思考法について解説してきました。

今回の内容のまとめです。

  • 物事の全体像を考えてから行動に移すと、結果的に仕事の効率が上がる
  • 問題解決をするときは、大枠から考えてそこから細分化していくロジックツリーを使うと効果的
  • 事実→解釈→アクションの順で整理をすると、自分や相手の共通認識を図ることができる
  • 情報を集めてから答えを出すのではなく、答えを出してから情報を集めて検証することが大切

ぜひ日々の仕事の中で取り入れてみてください!

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この記事を書いた人

卓球歴15年→広報担当→営業。広報では未経験からPVランキング1400位から44位まで引き上げる(約30000社中40位)。現職の営業では個人目標7か月連続達成を記録。気軽に学べる情報を発信していきたいという思いから個人ブログ「フリスタ」を運営。趣味は観光とカフェ巡り。

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